佐保多について
佐保多のこだわりや歴史について、ご紹介させていただきます。
そば・うどん佐保多
政多屋製麺所は、明治二十年ごろに川崎市多摩区で創業いたしました。
現在の中山駅前の地には、大正十二年に移ってきました。
それ以来現在まで同地で麺類を製造し続けております。
そば・うどん佐保多は、平成十九年五月に製麺所に隣接する地に開店いたしました。
近隣のお客様に支えられ現在まで営業を続けられております。
こだわり
製麺所直営のため、季節・天候になどに応じ、日々微調整しながら製造しております。また、時に特殊な材料で、自らの好みに合った麺類も製造しております。例えば、当店提供の中華麺には、デュラム・セモリナ粉や全粒粉、モンゴルかん水を用いた特製麺を使用しております。
おつゆには特にこだわりをもっております。
もり汁用のかえしには、巽醤油濃口(梶田商店)、三州三河みりん(角谷文治郎商店)、洗双糖(鹿北製油)、赤ワインビネガー、かけ汁用のかえしには、巽醤油淡口、三州三河みりん、洗双糖、白ワインビネガーを使用しております。
もり汁のだしは、鰹厚削り、サバ厚削り、羅臼昆布、かけ汁のだしは、サバ厚削り、羅臼昆布、干椎茸(宮崎など国内産)でとった一番だしのみを使用し、化学調味料無添加で作っております。
厳
選
素
材
佐保多では、厳選した「本物」の調味料を使用しております。
「本物」の調味料
わさび
伊豆天城産 本わさび
カネヤマ園(静岡)
砂糖
種子島産洗双糖
鹿北製油(鹿児島)
みりん
三州三河みりん
角谷文次郎商店(愛知)
醬油
巽醤油
梶田商店(愛媛)
とろろ芋
加賀丸いも
JA根上(石川)
横浜市麺業協同組合が昭和五十一年に出した「創立20周年記念誌」。この中に組合員二十六社がプロフィールを載せていますが、政多屋製麺所が一番古く創業明治三十五年となっています。今は、創業明治二十年となっていますが、この辺の正確な数字は曖昧なようです。
なお、初代がこの本の中で紹介されています。
その中身を紹介します。
「明治の横浜業界を語るに際し忘れることの出来ぬ人がいる。その人の名は政田屋(ママ)佐保田三郎兵衛氏である。
横浜最古の製麺所
麹町に店を持っていたが、本職の腕もさることながら、実に頭のよい人だったらしい。特に専門の教育を受けた訳ではないが、機械関係については天才的な閃きを持っていた。
現在、業界の殆どが使用している製麺機は、明治二十一年(1888) 三月、佐賀県出身の真崎照郷が特許を取得し、明治三十年頃から全国的に普及したと言われているが、殆ど時を同じくして佐保田氏も製麺機を考案していたという。(中略)
佐保田氏は明治時代の業界の先駆者として、横浜の業者が大いに誇りうる人物であったと言える。」
今の中山で開業したのは大正十二年です。